こんにちは。
大学生の就職活動において、明確な目標がある人ややりたいことが決まっている人以外は、
「どの企業を受けようかな」
「どの業界に進もうかな」
と悩む方が多いと思います。
そこで今回は就職活動における企業選びで大事にすべきことについて、私の経験からお伝えしたいと思います。
企業選びは難しい
大学生の就職活動に携わる方々は、受験する企業を選ぶ方法として以下の方法を薦めることが多いです。
①自己分析をする
自分の過去を振り返ったり、友人など身近な人から自分の印象を聞くことで、自分がどのような人間なのか知る。
②業界分析をする
自分が興味のある・行きたい業界を中心に企業のホームページを見たり、OBOG訪問をすることで業界・企業の特徴を知る。
③自己分析の結果と業界分析の結果から、自分に合う企業を見つける。
これを見て、「なるほど!企業選びってこうやってやるんだ。」って納得される方が多いと思います。私自身も就職活動を始めたころ同じ考えでした。
確かにこの方法で自分に合う企業を見つけ、早いうちに就職活動を終える方もいることは事実です。しかし、この方法にはいくつかの問題点があります。
自己分析は簡単じゃない
自分のことを知ることは簡単そうに見えて、難しいものです。
自分自身の過去を振り返ったり、他人から自分のことを聞いたりすることで、ある程度自分の特徴をつかむことができることもあります。
しかし、それはあくまで身近な人から得られた自分の特徴であり、長い時間をかけないと相手に伝わらない特徴かもしれません。
このようなことから、自分のことを知ることはとても難しいのです。
業界・企業分析は時間がかかりすぎる
一つの企業を調べるにはとても時間がかかります。
企業の社風、福利厚生、給料、財務状況など調べることはたくさんあるからです。
例えば、会社の雰囲気を知るためにOBOG訪問をするとします。
OBOG訪問をするにしても1日で会える人数は限られてきますし、OBOGの方はいくら大学の後輩であったとしても自分の働く会社の悪口をいうことは少ないでしょう。
つまり会社を知ることは困難であり、ましてや業界のことを知るのはさらに困難なことでしょう。
結局、多くの就活生は企業分析をあいまいなまま終わらせるか、手が回らなくなって行き詰まってしまうのです。
自分たちは選ばれる立場にある
新卒の就職活動は企業と学生のマッチングだといわれます。
確かに学生がその企業に入りたい、またその企業もぜひ入社してほしいという状態はまさに理想的でしょう。
しかし実際は、学生は選ばれる立場にあるということです。
例えば、ある学生が自己分析と業界・企業分析をして自動車メーカーが良いと考えて採用試験を受けたとしましょう。
書類審査を通過し、面接に進むかもしれません。
ただし面接で面接官から企業側の求めていない特徴の人物だと判断されれば不採用になります。
学生は不採用の結果から面接の反省をするかもしれませんが、実際は企業側の求める人物像にマッチしなかっただけですので気にすることはないのです。
私はこのことを就活の後半になって気づきました…。
私の考える正しい企業の選び方
では、新卒の就活をするうえでどのように企業選びをすればいいのでしょうか?
それは、
- 自分が絶対に行きたくないと思う業界・企業
- 給与の割に合わない長時間労働を強いる、労働基準法を守らないブラック企業
以外の企業のなかから、
- できるだけ事業規模の大きい企業
- (東京証券取引所などに)上場している企業
を業界や職種を問わず選ぶ、消去法での企業選びです。
私の考える具体例としては10種ほどの業界を選び、一つの業界で最低5社ほど選ぶ方法がいいと思います。
業界はなるべく特徴の異なる業界を選ぶのがコツです。
消去法での企業選びは受ける企業が多くなってしまうなどのデメリットがありますが、それ以上にいくつかのメリットがあります。
消去法で企業を選ぶメリット
消去法で企業を選ぶメリットとして、
- 行きたくない業界・企業のほうが挙げやすい
- ブラック企業に入社してしまう確率を減らせる
- 自分が関心のない業界・企業で自分の適性や特徴を求めている企業を見つけることができる。
が挙げられます。
私の経験からは3つ目のメリットが一番魅力的ではないかと考えています。
まとめ
新卒の就活は人生のなかでもっとも入れる企業の選択肢や可能性があります。
そのため多くの選択肢を前にどの業界・企業に進もうか悩むことも事実です。
しかし、それは社会経験の少ない学生にとっては仕方のないことなのです。
消去法でうける企業を選ぶ。
これも就活で企業選びをする悪くない選択だと思います。