こんにちは!
毎年、就活の時期になると、新卒の就活サイトや日本経済新聞などで「~卒就職希望企業人気ランキング」というものが発表されます。
最近は航空会社や総合商社などが上位にランクインすることが多い傾向があります。
このランキングを良い企業に就職したい、企業へのエントリー数を増やしたいために企業選びの参考にする学生がいます。
しかし、そのような企業選びはおすすめしません。
その理由は大きく2つあります。
就職人気ランキング上位の企業=内定への競争が激しい
就職人気ランキング上位にランクインするということは、それだけその企業の採用試験にエントリーする学生が多いということです。
そのため、他の学生にはない能力が必要となります。
具体的には、
- 高学歴(東大・一橋・旧帝大・早慶・MARCH・関関同立)の学生であること
- 合格するのが難しい国家資格を持っていること。
- 日本語以外の言語(英語など)でビジネスレベルに近い語学力を持っていること
- 大学で体育会系の部活に所属している(所属していた)経験があること
などが挙げられます。
特に高学歴は未だに重要で、上位の大学に所属していないだけで不採用になることがあります。(企業のなかには合格者のみ連絡するといった説明もなく、不採用の連絡を送らない企業も存在します。)
このように、他の学生にはない能力も持っていないのに就職人気ランキングの上位にランキングされている企業ばかりエントリーすると書類選考に落ちまくり、面接解禁の6月には面接を受ける企業がないといった事態も起こります。
「就職人気ランキング上位の企業≠ホワイト企業」という事実
就職人気ランキング上位の企業だからといってホワイト企業というわけではないのです。
それは、ランキングは新卒の学生のアンケートから作られるものだからです。
一般的に学生は社会人経験が全くないか、乏しい場合がほとんどです。また、残念ながら世の中のことも全然知りません。それは社会のことを知る教育がされていないからです。
そのような学生が企業を選んだらどうなるのか。学生はテレビやネットでよく話題になる企業を選ぶことになります。
その結果、就職人気ランキングでは消費者向けにサービスをおこなう(B to CまたはB2Cと呼ばれる)企業が上位になります。
また、労働者を保護するための法律である労働基準法を守っていないようなブラック企業がランクインすることもあります。
このように、ランキングと働きやすい環境はマッチしていないのです。
いろいろな企業や業界に興味を持つことが大事
ただし、自分の行きたい第一志望の企業がランクインしていたからといってあきらめる必要はありません。そのような場合はどんな結果になるか分からないけど積極的にチャレンジしましょう。その方がたとえ上手くいかなかったとしても後悔しないと思います。
大切なことは就職人気ランキングに惑わされないことです。
「こんな会社があるんだな~」といった程度で十分なので、いろいろな企業や業界を調べてみてください。
いろいろな業界・企業に興味を持つことで、多くの就活生が気づかないような優良企業に巡り会えるかもしれません。
では、また!