こんにちは!
今回は、医療保険の選び方のポイントについてお話していきます。
最近は新型コロナウイルスの流行をきっかけに医療保険の関心が高まっている医療保険。
「コロナが心配だから…」と加入したもののいざ入院したら全然お金がもらえなかったら意味ないですよね。
そのために、いざ入院した時にしっかりとした保障を受けられるためにどのようなところに重点をおくべきなのか、解説していきます。
※今回の記事の内容は、生命保険の加入を推奨するものではありません。生命保険の加入については自己責任でお願いいたします。
医療保険に加入する際のポイント
「コロナで入院した時にも保険金をお支払いします!」
このキャッチコピー、新型コロナウイルスが流行し始めてから聞くことが多くなりました。
あたかも、コロナを意識して新しく開発された商品のような印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、実は新商品というわけではないのです。
なぜならば、民間の医療保険は「入院や手術をしたときに保険金を支払う」性格のものだからです。
そのためすでに民間の医療保険に加入している方であれば、新型コロナウイルスで入院した場合は保険金が支払われることが多いので、確認してみましょう。
在宅療養や自宅待機でも保障されることも
新型コロナウイルスに感染し、ホテルや自宅での療養、自宅待機であっても医師の指示があれば、民間の医療保険では保障されることが多いです。
なぜなら本来であれば入院させたいけど病院のベットが満床になってしまうから、ホテルや自宅での療養、自宅待機を指示しているためです。
そのためすでに医療保険に加入していて「新型コロナウイルスにかかってしまい、在宅療養や自宅待機をしていた」という方も一度保険会社に確認してみましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入っていきます。
民間の医療保険は収入保障的な性格をもっている
日本の生命保険会社が販売(募集)する医療保険は先進医療を除いて、病気やケガの医療費を保障するよりも「病気になって入院して減少してしまった収入を保障する」という性格があります。
なぜなら日本には「公的医療保険制度」があるからです。
公的医療保険制度があることで病院にいって治療を受けても原則3割の負担で済みますし、治療費が高額になってしまっても「高額療養費制度」を利用することで経済的な負担が少なくて済みます。
だからよく「民間の生命保険はいらない」といわれることがあるんですね。
公的医療保険制度はいろいろな問題点を指摘されることもありますが、日本が世界に誇れる制度だと思います。
少ない負担で済むので「(なんか体調が悪いし、)とりあえず病院に行こう」といったことが、新型コロナウイルスの流行がアメリカなど他の先進国よりも少なくなっている理由の一つなんじゃないかと思います。
このようなことから、日本の民間の医療保険は収入保障的な性格をもっています。
入院日額よりも一時金を重視する
医療保険に加入する時の一つ目のポイントは入院日額よりも一時金です。
現在の医療保険は入院給付金が日帰り入院から保険金の出るのが主流(もはや当たり前)となっています。
そのため、日帰り入院から保険金の出ない医療保険に今から入るのは論外です(昔から保険に入っていて、保険を見直すことによって著しく保険料が上がってしまう場合は除きます)。
なぜなら昔に比べて入院する期間が短期化しているためです。
以前であれば1か月入院していた病気でも、ずっと入院し続けるのではなくすぐに退院し、通院で治療をおこなうことが多くなっています。
一方で入院した時に1日あたりにかかる金額というのは上昇しています。
そのため、入院給付金プラス一時金の出る保障を重視する必要があります。
先進医療特約は必須!
厚生労働省が指定する「先進医療」を保障するものとして「先進医療特約」があります。
医療保険に100円くらいで特約を付けられることが多いです。
先進医療の代表的なものとして重粒子線治療や陽子線治療などがあります。
おもにがんの治療する際に使われるもので、身体の負担が少ない治療法ですね。
しかし、先進医療は公的医療保険制度の保障対象外なので、全額自己負担する必要があります。これらの治療法は300万円以上(重粒子線治療や陽子線治療の場合)かかるので自己負担で備えるのは難しい場合が多く、もし加入していなければ治療を諦めることつながってしまうかもしれませんので少額で付けられる特約ですし必ずつけたほうがいいものになります。
さらに保険会社のなかには先進医療特約で治療費に加えてお見舞金の保障をつけているものもあります。先進医療の治療はできる場所が限られるため遠方になることが多く交通費もかかることからお見舞金付きの先進医療特約であればより安心ですね。
通院の保障もあればベスト!
取扱いのある保険会社は少ないですが、入院後の通院も増えていることから、入院だけでなく通院の時の保障にも備えておくことが大切となります。
入院の時だけでなく、通院の際にもお金がかかります。
通院が続いたことで経済的に困窮することのないようにしていかなければ、保険に入っている意味も少なくなってしまいますので通院保障も大切となってきます。
まだ取扱いのある保険会社は少ないですが、増えていくかもしれませんね。
保険期間は10年程度と短くする
医療保険の保険期間はできれば10年程度の定期保険で加入するのがおすすめです。医療も日々進歩しているため、新しい治療法ができたり、必要な保障の金額が年齢ごとに変化したりするので時期に合わせて適宜見直しおこない、加入することが大切となります。
まとめ
医療保険は加入する内容によって、
「もらえると思っていたのにもらえなかった」
「せっかくお金を払っていたのに意味なかった」
ということが起こります。
医療保険は毎月保険料を払っていくものですし、決して小さな買い物ではありません。
保障内容が現在の医療の現状にマッチしているかよく見ることが大切となります。
次回は、少子高齢化が進んだことで身近な問題になった介護に備える「介護保険」について取り上げていきたいと思います。
では、また!