こんにちは!
前回の記事でなぜたばこ株が高配当なのかお話ししました。
今回は、たばこ株に投資することで得られるメリットやデメリットについてお話ししていきたいと思います。
たばこ株に投資するメリットとは?
まず、たばこ株に投資するメリットは、たばこ株が高配当なことによる以下のようなものです。
・給料以外から投資資金を捻出できるようになる。
・比較的少ない投資金額で給料以外のキャッシュフローを作ることができる。
・下落相場でも狼狽売りしづらい。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
給料以外から投資資金を捻出できるようになる
投資初心者の方に限らず、個人投資家の方が投資を始めるとき、多くの方は投資資金を仕事をして貯めた貯金や毎月の給料から捻出していると思います。
私管理人も社会人1年目から投資を始めたのですが、投資を始める初期のころは配当金もすぐには入ってこない(日本株だと権利確定日に株を買っても、配当金が入ってくるのは3か月後と遅い)ので、結構きつかった思い出があります。
しかし継続して高配当株に投資し続けると配当金も徐々に増えていきます。
たばこ株の場合、配当利回りが高いので投資金額が少ない時から配当金で投資資金を捻出できることになります。
例えば、私管理人の場合、JT株を200株保有してます。
JT株は3・9月に配当金が支払われるのですが、現在だと1株あたり65円の配当金が支払われるので、管理人のように200株保有している人なら1万円程度(配当金の課税方式やNISA口座での保有の有無などによって手取り金額は異なる)の配当金を受け取ることができます。
つまり毎月3万円投資している人であれば、最初にたばこ株に投資することで毎月の投資資金をまかうことができるようになります。
比較的少ない投資金額で給料以外の収入を作ることができる
先ほどは、配当金を投資資金として使うお話しをしましたが、必ずしも配当金を投資に使わなくてもいいわけです。
基本的に株へ投資するときは長期投資になると思います。
しかし、長期投資をしていると、結婚式やマイホームの購入、子供の教育費など大きなお金の支出のあるイベントがあります。
このようなイベントのときに日々の給料の中からやりくりすることができれば、問題ありませんが、ほとんどの方は無理ですよね(私もそうですが…)。
大きな支出のあるイベントがいつあるかはある程度予測することができますが、問題なのはその時に株式市場はどのような状況になっているのかは分かりません。
景気が好調で持っている資産が利益が出ている状態であればいいのですが、景気が悪く持っている資産に損が出ている状態だったら、何のために投資をしていたのか分からなくなります。
日経平均株価などのインデックス指数に連動する投資信託やETFで投資している場合は、分配金(株の配当金と同じようなもの)の利回りが低いことが多いので
大きな支出があるイベントのときに売却して現金化することが多いので、売却時に損失が発生してしまう懸念があります。
たばこ株に限らず、高配当株であれば、株を売却しなくても配当金を貯金に回すことで、このようなイベントに備えることもできます。
あとは、「仕事の給料以外にも収入がある」という安心感があります。
給料を上げることはなかなか難しいですが、配当金は投資金額が多くなれば、企業が配当を減らさない限り、増えていくことが多いので「給料+α」の収入が増えていくので、モチベーションの維持にもピッタリだと思います。
下落相場でも狼狽売りしづらい
今月がまさにそうでしたが、株価はいつも右肩上がりとは限りません。
ずっと下落相場が続くこともありますし、日本のように30年近く以前の最高値を更新できないなんてこともありえます。
アメリカもS&P500指数がずっと右肩上がりで上昇してきているので、S&P500指数に連動する投資信託やETFに投資する人も増えてきましたが、S&P500指数も時代背景は異なるものの世界恐慌のあとは20年近く、世界恐慌前の最高値を更新できなかった歴史があります。
私管理人もそうですが、誰でも自分の持っている株が下落してしまい含み損だったら、苦しいです。早く手放して楽になりたいと思うこともあります。
このようなときに高配当株、特にたばこ株は威力を発揮します。
定期的に配当金が振り込まれるわけです。そうすれば含み損が出ていたとしても配当金によってトータルの損益はプラスの方向に向かっていきます。
配当金が下落相場での狼狽売りを押しとどめる可能性があります。
たばこ株に投資するデメリットとは?
続いて、たばこ株に投資するデメリットは以下のようなものがあります。
・訴訟リスクが他業種に比べて高い。
・イメージが良くない。
・上昇相場ではパフォーマンスが悪い。
訴訟リスクが他業種に比べて高い
たばこ会社は、よく訴えられます。
訴訟内容は、「たばこを吸ったら、がんなどの病気になってしまった。どうしてくれるんだ」といった健康被害から賠償金を求めて訴えるもので訴訟大国であるアメリカなどでこのような事例があります。
(「じゃあ、タバコ吸うなよ。」と個人的には思うのですが、以前は現在のようにタバコを吸うことによるリスクについての説明がパッケージなどになかったこともあってタバコが健康に良くないものだという説明がなかったこともあります)
フィリップモリスというたばこ会社は、過去にこのような裁判で巨額の賠償金支払いを命じられ、倒産の危機に陥ったこともあります。
イメージが良くない
「たばこ会社に投資しているんだ」
と友達に話したら、もしかしたらあまりいいイメージを持たれないかもしれません。
最近では、SDGsやESGなど投資するうえで、お金儲けだけでなく社会貢献も意識しましょうという話もあります。たばこ会社はSDGsやESGに適さない銘柄だといわれています。
でも、私たちが投資する理由って給料だけじゃお金増えないから始めたって人がほとんどでしょう。私管理人もその一人です。
個人的な意見ですが、SDGsやESGといったものは機関投資家に任せておけばいいのではないかと思います。個人投資家はそのようなことを気にせずに投資できることが強みでもあるわけですからね。
上昇相場ではパフォーマンスが悪い
たばこ株は上昇相場ではパフォーマンスが悪いです。
上昇相場ではインデックス連動型のファンドやハイテク株にリターンで完敗します。
そのため、「NYダウや日経平均株価がかなり上昇しているのに、全然株価が上がらない、というかむしろ下がってる…。」なんてこともあります。
株に投資して一攫千金を狙うような方には向かない株になります。
たばこ株への投資まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的には、たばこ株は基本的に地味な銘柄だと思います。
でも、特徴的なタバコビジネスによって継続的に多くの配当金をもたらしてくれる株主想いな銘柄だと思います。
2回に分けてたばこ株に魅力についてお伝えしました。
投資は自己責任ですので、たばこ株への投資を推奨するものではありませんが、参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!